加藤沢男さんは1946年生まれの元体操選手です。メキシコ、ミュンヘン、モントリオールのオリンピックで金メダル8個を含む12個のメダルを獲得し、「体操ニッポン」の黄金期を支えたエース。これまで日本の体操界を牽引し、発展に尽くされてきました。
本書は加藤沢男さん初の自伝で、幼少時代の学友や恩師、体操仲間らとの思い出や、体操との出会い、けがに悩まされた現役時代の苦悩など、75年の歩みが臨場感あふれる当時の写真と共に軽妙に綴られています。
「体操は、人間本来の持つ身体の美を競う競技であることを忘れてはならない」という信念のもと、現役時代、ひたすら目指した美しい体操の軌跡。90編の読み切りで、目標に向かってひたむきに努力する加藤沢男さんの姿が、多く方の心に響く一冊です。
・本書は、東京新聞・中日新聞夕刊、新潟日報Otona+に連載された後、書籍用に編集したものです。
・発行『美しい体操の軌跡 加藤沢男物語』出版委員会