あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。 友民党の党首・万丈目をはじめ、不審な動きをみせる“ともだち”の組織。そして、その一味に命を狙われるショーグン。そんな彼のもとに、一本の電話がかかってきた。受話器の向こうで電話の主は、ショーグンに向かってこう言う。「オッチョか?俺だよ。ケンヂだ」。ケンヂは「奴らは世界を滅ぼそうとしている。お前の力が必要なんだ」と、オッチョに協力を依頼するが……。 2000年、夏。タイはバンコクの暗黒街に生きる謎の男“ショーグン”。彼は偽造ビザでバンコクに滞在し、やっかいなトラブルの処理を請け負っている。ある日、ホテルから「日本人観光客が薬のやりすぎで死にかけている」という連絡が入った。駆けつけたショーグンに、虫の息のその男は最後の力をふりしぼって「ともだち」の名を口にする……(第1話)。