魔界都市ブルース　妖月の章

散る花のように儚（はかな）く美しい物語。生まれ変わりたいという死者の思いが叶えられたときに、ただ一度だけ咲く「死人花（しびとばな）」。新宿一の人捜し屋（マン・サーチャー）・秋（あき）せつらに舞い込んだ依頼は、花になって甦（よみがえ）った妻を探して欲しいというものだった。しかし、それは何者かに持ち去られ、せつらは改造手術を受けた巨漢の刺客（しかく）に襲われる…！人の儚（はかな）さ、脆（もろ）さ、別離の苦しみを魔界都市を舞台に切々と描く超伝奇小説の傑作。