範寛(一)　北方山水画派　中国古代画派大図範本　中国絵画/范宽(一)　北方山水画派　中国古代画派大图范本

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この作品の構図は重厚で雄渾で見る者に真山圧面の感を持たせ
伝世の範寛作品の中で唯一学術界に公認された範寛真筆であり、
北宋伝世の経典とも言える作品である。
作品は高くそびえる山並みの下を描き岩が突き出て林が茂り渓谷のそばの山道には、
貨物を運ぶ商人たちが通り抜けていた。
突起した山体が全図の大部分を占めており、いわゆる「遠山は正面が多く、
折れ曲がって勢いがある」、「遠望は座外から離れない」という迫力の効果がある。
この絵は階層が豊富で墨色が凝っており重厚、巨峰が立っていてる。
画面いっぱいに敷き詰められてふもとの巨石が縦横に走り人はその中で仰いで見て、
山は頭の上にあります。
一瀉千尺の飛瀑、道端の渓水と山道のロバ隊の旅は北の山川の雄大さをリアルに描き、
その場に身を置くようにした。
本図の右下の植え込みの下には「範寛」の二文字があり、
詩堂には董其昌の書「北宋範中立渓山旅図」がある。図軸にはそれぞれ「忠孝の家」、
「司印」半印、「祚新の印」、「墨農鑑賞」、「蕉林秘玩」、
「観其大略」及び清内府諸家蔵印があり、「石渠宝笈初編」の著録がある。

ISBN：97875480…