テイカカズラは、日本の本州〜九州に自生する常緑つる性植物です。
テイカカズラのテイカとは、鎌倉時代の歌人 藤原定家の伝説を脚色した謡曲「定家」に由来します。
成就しなかった恋を忘れられず、恋人である式子内親王の墓に蔦葛となって絡みついたというお話です。
葉は濃い緑色で、秋には美しい紅葉を楽しませてくれます。
初夏になると甘く香る白やピンク色の花を咲かせます。
茎のところどころから気根を出し、壁や木にくっついてはい上がっていく性質があります。
この性質を活かし、フェンスに絡ませたり緑のカーテンに利用されています。
どちらかというと葉っぱを楽しむカラーリーフですが、花の時期も見ごたえがありますよ。