デザイナー、マルト・スタムが設計した家具は全て、シンプルなフォルム、美しく無駄を省いた構造、そして座り心地の向上を目指して製作されました。S43チェアも同じ理由から徹底して要素を削り、1本のスチールパイプと、プライウッド製のパーツから構成されるミニマルなプロダクトになっています。キャンティレバー効果を応用した柔軟に曲がるフレームは、椅子の座り心地をよりよいものし、クッション等追加のパーツを必要としません。この「後ろ足の無い、立方体の椅子」は、その最小限の要素で機能性を満たす設計により、モダニズムの一つの模範として現代に受け継がれています。
シリーズはアームレストのないS43とアームレストを備えたS43Fに分かれ、共通してクロームメッキされたスチールパイプのフレームと積層合板の背面・座面を備えています。木製パーツはステイン塗装されたビーチ材製です。