京いろはかるたは、江戸中期に上方で生まれたかるたです。
「上方いろはかるた」とも呼ばれています。
江戸いろはかるたよりも歴史が古く、それだけに古いことわざも多く収録されています。
例えば、「下駄と焼きみそ」や「足もとから鳥が立つ」など、あまり聞き慣れないことわざや、
「仏の顔も三度」「寺から里へ」「これに懲りよ道才坊」といった仏教のさかんな京らしいもの、
また「地獄の沙汰も金次第」といった、ほんの少しブラックユーモアが光ることわざが多いのも特徴です。
ことわざは、人々の生活の知恵や教えが込められたものです。
かるたなら、遊びながら、ことわざを覚えることができます。
『岩波ことわざ辞典』の著者でもあり、ことわざやかるたの研究家でもある時田昌瑞氏による解説付き。
英文解説も掲載されています。
読札の文字はすべてひらがな。
札には適度な厚みを持たせてあり、長持ちします。
札の裏には、きれいな梅模様が散りばめられています。