色鮮やかに舞う蝶、闇を照らす行灯、怒りと憂いの表情を携えた般若の面。それらのモチーフが全体のデザインのなかで明と暗、陰と陽を作りだし、絶妙なバランスで構成された迫力のある一枚。当時の大手商社であった東光貿易のブランド「サン・ブラザーズ&カンパニー」が手がけた作品で、このように般若の面をモチーフとしたアロハシャツは少なく、非常に希少価値が高い。同社は輸出用の生地を扱う商社であったが、1950年代後期になると日本での縫製が盛んになり、生地ではなくシャツとして輸出する機会が増えていった。それに伴い、輸出拠点であった横浜の港周辺には縫製工場が建てられ、多くのアロハシャツが横浜からハワイへと送られていた。それゆえ、ラベルには”YOKOHAMAJAPAN”と記されている。|【シャツ】|【アロハシャツ】|【S】|【M】|【L】|