水深が10mを超える瀬戸内エ リア・スーパーディープで行う「ボトムワインド」でのメガサイズ狙いや、東京湾でのボートゲームによるタンカーバース打ちなど、流れトルクの太い激流エリ アのワインドゲームで顕著に現れるが、こういったケースではストレート系ワームでは一瞬のステイの間が作れず、シャッドテールあるいはシュリンプテール形 状ワームの独壇場になる場面が多々ある事がヒントになった。要諦は「初速は早くターゲットにスイッチをいれ、水の圧力で早々に失速させて捕食の間を作る」 だ。この二つの要素を両立させるために様々なフォルムを考えた結果、小魚がホバリングする際の胸びれにヒントを得て完成された。 出来上がった「シュラッグミノー」はテストでも秀逸な釣果を私自身に見せてくれた。当初の目的であったブレーキングワインドと呼べるアクションは当然のこ と、流れを受けながらの水面直下のドリフトや、ステディリトリーブでのローリングやナチュラルな胸びれの動きがターゲットを刺激するのは当然の帰結といえよう。