1950年代に開発されたウールパイルの登場は、フライト
ジャケットとフィールドジャケットを飛躍的に向上させた。
強度を持たせるために経糸と緯糸に太番手のコットンを打
ち込み、ウールを植毛して保温性を意識した素材は当時、
非常に画期的であった。フライトジャケットではB-15Bから
70年代のMA-1に至るまでの成熟期を支え、フィールドジャ
ケットでは脱着式のライナーで成功を収めた。フィールド
ジャケットは袖の付いた専用のライニングで防寒に備えた
が、これはベストにしてあるためレイヤーするジャケット
を選ばない実用性のあるアイテムである。