火袋・絵柄・提灯本体と、伝統的な製法で作られた提灯です。
火袋は縦横交互に絹糸を織って作られた一般的な絹布と違い、蚕の繭をそのまま薄く引き延ばしたような、魅力的な絹布を用いています。その絹ごしの灯りは非常に美しく、手描きの絵柄がとても映えます。
火袋の骨は、通常は紙巻きしたワイヤーで作るのですが、こちらは昔ながらの竹ひごを数多くつないで骨にしている、大変手間のかかる伝統的な製法で作られています。
提灯本体は、杢目のくせの少ない木地を赤く着色し、その上に透明な塗料を塗って仕上げる春慶塗の技法で制作しています。春慶塗の提灯は、木地が透けて見えることで塗りのツヤと、木地の美しさ両方を楽しめます。