ジャスパー・ジョーンズ。その名を聞いた時、たいていの方が「どこかで聞いたことのあるような…」と思い、
多くの方が、この星条旗の絵を見て「なんか見たことのあるような、無いような…」とお思いになると思います。
ジャスパー・ジョーンズは、1954年頃からアメリカ国旗やダーツの的を油彩で書きなぐったような、前衛的な作品を発表、歳も近かったアンディ・ウォーホル、ロイ・リキスタインとほぼ同時期に、まさに初期からアメリカのポップアートを発表して活躍し、日本の美術の教科書にもアメリカのポップアートを代表する画家として紹介されながらも、2021年現在も活躍する『アメリカン・ポップアート界の生きる伝説』と呼ぶにふさわしい画家です。
特に今回ご紹介する、こちらのリトグラフ「ダブル・フラッグ」ですが、ジャスパー・ジョーンズの作品を多数展示してある、アメリカのホイットニー美術館の50周年に合わせ、彼自身が敬愛を込めて発表、多くの方にも手にしてほしい、という願いを込めて、1981年に500枚限定のリトポスターとして発表されました。当時はまだリトポスターが珍しかったこともあり、サインは入っていませんが、ジャスパー・ジョーンズの